第5回 花壇コンクール
第5回かつしか花いっぱいの花壇コンクール入賞花壇が決定しました。
平成31年2月に募集を行い、23の花壇にご応募いただいた「第5回かつしか花いっぱいの花壇コンクール」について、審査の結果、入賞花壇が決まりましたので、お知らせいたします。
入選花壇の審査は、花いっぱいレポーターによる2回(6/5・6/14)の現地調査及び各応募団体からのレポートに基づき、かつしか花いっぱいのまちづくり推進協議会役員などで構成する審査会による審査準備会(6/25・書類審査)、審査会(6/29・現地審査)により決定しました。
入選花壇は、以下のとおりです。お近くにおいでの際は、ぜひお立ち寄り下さい。
(花壇の写真は、審査会時に事務局で撮影したものです。現在の状況ではありません。)
総評
第5回目の開催となった「かつしか花いっぱいの花壇コンクール」には、23の花壇がエントリーされ、9の入賞花壇が決定しました。エントリー花壇の内訳としては、昨年度から引き続きエントリーされた花壇が16か所、復活エントリーされた花壇が2か所、今回初めてエントリーされた花壇が5か所となっております。
約1か月にわたる審査期間により、まちを花や緑で常に彩り、心和ませ、憩いの時を享受し、人々が笑顔で集う花壇を賞するため、「地域との調和」「花壇デザイン」「花壇管理の状態」「草花の生育状況」の4つの大きな審査の視点に10の審査項目を設け慎重に審査を行いました。
審査は、エントリーされたみなさんからのレポートと花いっぱいレポーターの調査書を資料とした審査準備会を経て、審査会では23の花壇を審査員が見て回り、審査準備会資料と総合的に勘案し評価いたしました。
今回エントリーされた花壇も前回同様、地域に開放され、そこを行き交う方、集う方に良好な空間を提供されており、街中の貴重なやすらぎのスポットとなっていました。
それぞれの花壇を見せていただいた審査員から、花壇コンクールも5回目となり、各花壇が確実にレベルアップされている。始めの頃は花の名前札がついてない花壇も多かったが、今はほとんどの花壇に設置されているという基本的なことから、花の植え方や花の種類に専門性を感じる花壇が増えているという意見が出されました。
【東京都立農産高等学校正門花壇】
東京都立農産高等学校園芸デザイン科は、第3回からエントリーされ、第3回、第4回ともに「奨励賞」を受賞されました。
園芸デザイン科草花類型の生徒さんが授業の中で植栽し管理されている花壇です。生徒さんが播種(はしゅ)から育苗を行い、季節ごとに年4~5回栽培した苗でデザインをかえて管理しています。毎日登校する生徒さんはもちろん、来校者や地域の方に楽しんでいただけるよう花壇づくりをされております。
花壇デザインのテーマを「大好きな学校生活の中で、学習した成果を発表するために皆で考え協力してつくりあげる美しい花壇」として、仕上げられました。
審査員からは、「立体感がある」、「レンガや石を使って美術作品のような仕上がり」との意見がありました。
評価点は、すべての項目で高得点でしたが、特に、大きな花の名前札や説明が表示されていたことから「花壇の基盤や表示物が適切に管理されている」が高得点で、初の「区長賞」の受賞となりました。
西亀有1-28-1・東京都立農産高等学校園芸デザイン科
【亀有花風船の会花壇】
亀有花風船の会は、第1回からエントリーされ、第1回が「かつしか花いっぱいのまちづくり推進協議会会長賞」、第2回が「奨励賞」、第3回・第4回には「葛飾区長賞」を受賞され、常に高評価の安定した花壇づくりをされております。
亀有花風船の会には、高齢者クラブ、町会、民生・児童委員、社会福祉協議会など総勢80名余りが参加され「高齢者の引きこもりをなくす運動」の一環として花壇管理活動を行っています。毎回花壇を変えてエントリーされ、今回は、亀有駅南口ロータリーの南面にある2箇所の長い花壇でエントリーされました。デザインを「知っているかな?かつしかかるたー共優の街づくり・育てよう花と緑の風」として、花いっぱいの葛飾になった今、多くの方が目にする花壇を利用して葛飾の歴史・文化・人々の営みを表現できないかと考え、かつしかかるたの紹介を設置されました。
審査員からは、「アイデアがよい」、「色合いを含めて洗練されている」などの意見がありました。
評価点は、すべての項目で高得点でしたが、特に「花壇デザインのテーマが表現されている」、「健全な生育状態が保たれている」が高得点で、「かつしか花いっぱいのまちづくり推進協議会会長賞」の受賞となりました。
亀有3-23-1・亀有花風船の会
【ときわ花小路花壇】
葛飾区立常盤中学校学校地域応援団は、第1回からエントリーされ、第1回には「葛飾区長賞」、第3回には「かつしか花いっぱいのまちづくり推進協議会会長賞」、第4回は「奨励賞」を受賞されております。
常盤中学校の南側の道路面と「ときわ花小路」の一部の花壇を中学生ボランティアが苗を植え、地域応援団のメンバーが管理しており、メンバーは「無理無理ナシナシ」を合言葉に、楽しく生き生きとした活動を心がけ、息抜きや情報交換の場にもしていらっしゃいます。
花壇のデザインテーマを「輪っ葉っ葉(わっはっは)」として、形の違う葉を花壇全体に配置し、鮮やかな葉色のコリウスを花壇の主役にして、うっとうしい梅雨空を吹き飛ばすような元気さを表現されました。
審査員からは、「花ではなく、葉(カラーリーフ)を中心に配置し、今までにない花壇」、「非常によく研究されている」という意見がありました。
評価点は、「花や葉の色調や植物の特性を活かした配置が巧みである」、「健全な生育状態が保たれている」が高得点で「奨励賞」を受賞されました。
金町2-11・葛飾区立常盤中学校学校地域応援団
【小松の花こみち花壇】
小松の花こみちは、第3回からエントリーされ、第3回には「奨励賞」を受賞されております。
平成24年に町会の文化部として発足し、区立小松中学校のバス通り約50mを花で飾っていらっしゃいます。アジサイやハーブ類、ツバキなどの低木と年4回植え替える四季折々の草花で道行く人々を心和ませ、活動中に花の名前や手入れの仕方を聞かれたりと地域に根差した花壇となっています。
花壇のデザインテーマは、「紅色の小松花壇」とし、四季を通して紅色に移り変わる花壇と地域との和やかな優しい空間をかもし出す花壇を目指されております。
審査員からは、校舎の建て替えにより今の花壇は今年が最後ということで、「非常に名残惜しく、また新しく生まれ変わるのが待ち遠しい」という声がありました。
評価点は、特に「花や葉の色調や植物の特性を活かした配置が巧みである」が高得点で、「奨励賞」の受賞となりました。
新小岩4-30-1・小松の花こみち
【いきいき花壇】
いきいき花壇は、第1回と第3回にエントリーされましたが、今回が初の受賞になります。
青戸平和公園内にある広い花壇で活動をされています。公園内にあることから、子どもからお年寄りまで様々な年代の方が花壇を見にきます。花は種や球根から育てるようにし、みんなの憩いの場になるよう日々の花壇管理をされています。
花壇のデザインは、広い敷地の中でどこから見ても花が見えるように植え付けの工夫をされました。
審査員からは、「情熱的な色使いで今までにない鮮烈な印象を受けた」、「無造作に植えられているようだがよく考えられている」という意見がありました。
評価点は、特に「活動の継続性や向上性が図られている」、花の名前札が大きく表示されていることなどから「花壇の基盤や表示物が適切に管理されている」が高得点で、初の「奨励賞」の受賞となりました。
青戸4-23-1・いきいき花壇
【鎌倉4丁目緑道植樹帯花壇】
鎌倉4丁目花と緑を育てる会は、第2回からエントリーされ、第2回、第3回は「奨励賞」を受賞され、第4回は「かつしか花いっぱいのまちづくり推進協議会会長賞」を受賞されております。
地域のお花好きなメンバーが、隣の児童遊園の子どもたちを見守りながら活動されており、植えてある植物も子供たちに踏まれても折れにくいものを選ぶなどの工夫や、高木なども植えてある花壇のため、半日陰でも育つ草花の選定をされています。
花壇のデザインテーマを「ローメンテナンス花壇」としており、葉物コーナーやアジサイや宿根草などを多く配し、植え替えの手間を省くようにも工夫がされています。
審査員からは、「ローメンテナンスは長く花壇を続けるには重要な考え方である」、「高木の下の空間を上手く使って花壇作りをしている」などの意見がありました。
評価点は、特に「周辺の景色と調和している」、「地域のコミュニティーづくりに役立っている」が高得点で「奨励賞」の受賞となりました。
鎌倉4-27・鎌倉4丁目花と緑を育てる会
【砂原第二公園花壇】
大地の会は、今回が初めてのエントリーになります。
高齢者から子供たちまで地域の方に楽しんでもらえる公園花壇づくりを目指され、更に公園の周りを行き交う人はもちろん、車窓や常磐線の電車に乗っている方々にもお花の美しさを伝えたいという思いを込めて花壇づくりをされています。
花壇のデザインテーマは「自然界をと地域コミュニティ」としており、植物や生物を通して地域の活性化を図ることをテーマにされています。
審査員からは、「他の花壇にはない花を植えていることや広いスペースで花壇の構成がしっかりしている」、「真ん中に背の高い花を植え、立体的に表現している」、「風を感じる花壇」などの意見がありました。
評価点は、「花や葉の色調や植物の特性を活かした配置が巧みである」、「活動の継続性や向上性が図られている」が高得点で、「奨励賞」の受賞となりました。
西亀有3-11-1・大地の会
【細田1丁目町会せせらぎガーデン花壇】
細田1丁目町会せせらぎガーデンは、今回が初めてのエントリーになります。
平成30年から町会役員と町内協力員で花壇活動を始められました。最初はどうしたらいいか分からないことばかりだったそうですが、東用水せせらぎ通りの散歩道を気持ちよく歩いていただくために試行錯誤をしながら、花壇活動をされています。
今回は、花壇のデザインとしてオリンピックの「五輪マーク」と「令和」の文字をお花で表現されていました。
審査員からは、「散歩道脇の細長い花壇をよく管理している」、「花文字に努力と苦労のあとが感じられる」などの点が評価され、「特別賞」を受賞されました。
細田1-18・細田1丁目町会せせらぎガーデン
【フラワーロード一之台中花壇】
一之台中学校bloom flowersは、今回が初めてのエントリーになります。
平成30年から活動を開始し、一之台中学校学校地域応援団が中心となり、一之台中学校園芸部や美術部の生徒と共同管理をすることで地域の方々との交流を目的とされています。
花壇を「フラワーロード一之台中」と名付け、登下校時や地域の方々の和みとなる花壇を目指していらっしゃいます。
審査員からは、「花の名前、属性、花言葉、花の写真が大きく掲示してあり大変よい」、「たくさんの種類のコリウスが綺麗に植えてある」などの点が評価され、「特別賞」を受賞されました。
西亀有4-1-1・一之台中学校bloom flowers
エントリー花壇一覧
NO | 団体名・個人名 | 花壇の名称 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|
1 | 常盤中学校学校地域応援団 | ときわ花小路花壇 | 金町2-11 | |
2 | 立石駅通り商店会 | 立石駅前南北花壇 | 立石1-19先 立石4-24 |
|
3 | 堀切東緑花の会 | 堀切東緑花の会花壇 | 堀切2-65 | |
4 | 小松の花こみち | 小松の花こみち花壇 | 新小岩4-30-1 | |
5 | 地域活動支援センターコパン | 地域活動支援センターコパン花壇 | 新宿3-9-11 | |
6 | 細田1丁目町会せせらぎガーデン | 細田1丁目町会せせらぎガーデン花壇 | 細田1-18 | |
7 | スワンガーデン | スワンガーデン花壇 | 白鳥4-6-1 | |
8 | いきいき花壇 | いきいき花壇 | 青戸4-23-1 | |
9 | 一之台中学校bloom flowers | フラワーロード一之台中 | 西亀有4-1-1 | |
10 | 亀有花風船の会 | 亀有花風船の会花壇 | 亀有3-23-1 | |
11 | 柴又植栽事業推進協議会 | 柴又フロリズ花壇(桜道中学校) | 柴又4-31 | |
12 | 柴又フロリズ花壇(柴又小学校) | 柴又4-31 | ||
13 | 柴又フロリズ花壇(東柴又小学校) | 柴又4-31 | ||
14 | 新柴又駅北口広場花壇 | 柴又5-8先 | ||
15 | 区役所いこいのガーデンクラブ | 区役所バス停前花壇 | 立石5-13-1 | |
16 | 細田3丁目花をいっぱいにする会 | 細田三丁目せせらぎ公園花壇 | 細田3-19 | |
17 | 東金町中学校学校地域応援団 | 区立東金町中学校花壇 | 東金町5-3-1 | |
18 | 東京都立農産高等学校 園芸デザイン科 |
東京都立農産高等学校正門花壇 | 西亀有1-28-1 | |
19 | 鎌倉4丁目花と緑を育てる会 | 鎌倉4丁目緑道植樹帯花壇 | 鎌倉4-27 | |
20 | 半田小学校学校地域応援団 | 区立半田小学校花壇 | 東金町5-16-1 | |
21 | しゃぼん玉の泉 mitiue | 区立道上小学校南門花壇 | 亀有4-35-1 | |
22 | 東洋工業株式会社東京工場美化チーム | 東洋工業株式会社東京工場美化チーム花壇 | 宝町2-5-27 | |
23 | 大地の会 | 砂原第二公園花壇 | 西亀有3-11-1 |